9月11日、関東協会から2020年度の対抗戦A&リーグ戦1部のスケジュールが発表されました。

まずは、この決定に向けてご尽力頂いた協会そして大学関係者の皆様に感謝を申し上げると共に、約半数もの試合を”有観客”で開催するに至った決断に敬意を表したいと思います。

今年のリーグ戦グループは、3連覇を狙う東海大、昨季選手権ベスト8の実績を残した日大、流経大、復権を期す大東大、法政大、そして3年ぶりに復帰を果たした関東学院大など注目校揃い。

この記事では、発表されたスケジュールを各大学目線で私見と共にまとめ、10月4日の開幕日に備えていきたいと思います。

各大学別スケジュール

東海大学

10/413:00東海大関東学大東海G無観
10/1113:00東海大中央大東海G無観
10/1714:00東海大法政大江戸川有料
10/3114:00東海大専修大秩父宮有料
11/1514:30東海大大東大三郷無観
11/2114:00東海大流経大秩父宮有料
12/514:00東海大日本大秩父宮有料

リーグ2連覇、大学選手権ベスト4と堂々たる結果を残した昨シーズンの東海大

3連覇のかかる今季は、昇格組の関東学院との対戦でシーズンが開幕し、前年度順位から降順に対戦するという分り易いスケジュール。

昨季の主力が半数以上残り、高校日本代表・FB谷口宜顕選手(東海大仰星)や、”パワフル留学生”No.8アフ・オフィナ選手、CTBポロメア・カタ選手(共に東海大福岡)ら有望新人が加入した布陣はリーグ屈指。

開幕から2戦連続で自軍グラウンドでゲームが行われる日程も、じっくりとチーム作りを進める王者には有利と働くことでしょう。

日本大学

10/413:00日本大中央大日大G無観
10/1013:00日本大関東学大関学G無観
10/1711:30日本大専修大江戸川有料
10/3111:30日本大法政大秩父宮有料
11/1416:00日本大流経大三郷無観
11/2111:30日本大大東大秩父宮有料
12/514:00日本大東海大秩父宮有料

昨季リーグ2位、大学選手権ベスト8と躍進を果たした日大

年明けから重なるネガティブなニュースに心を痛めていましたが、今回発表されたシーズンスケジュールに日大がしっかりと含まれていたことにまずは安堵を致しました。

選手のことを第一に考え、彼らからラグビーをする権利を”奪わない”決断を下した協会には、心から敬意を表したいと思います。

今季はピッチ内外で外部からの厳しい視線に晒されることが予想されますが、失われた名誉をピッチ上で挽回する機会を得られたということも事実。

昨年同様、見るものに勇気を与えるアグレッシブなプレーで、日大の結束とプライドを再び示してほしいと思います。

流通経済大学

10/413:00流経大法政大流経G無観
10/1113:00流経大専修大流経G無観
10/1813:00流経大関東学大三郷無観
11/314:00流経大中央大駒沢有料
11/1416:00流経大日本大三郷無観
11/2114:00流経大東海大秩父宮有料
12/511:30流経大大東大秩父宮有料

昨季公式戦で初めて帝京大を下し、大学選手権ベスト8進出を果たした流経大

過去2年間いずれも最終戦で対戦した法政大が、新シーズン初戦の相手に決まりました。

今季は昨年のベスト8を経験した主力が多く残り、大学選手権ベスト4以上を射程圏内に捉えるシーズンだけに、初戦は絶対におとすことができない”マストウィン”の戦い。

対抗戦の筑波対慶應に並ぶ開幕節屈指の好カード。

見逃すことはできません。

大東文化大学

10/413:00大東大専修大熊谷B無観
10/1111:00大東大法政大流経G無観
10/1713:00大東大中央大三郷無観
11/311:30大東大関東学大駒沢有料
11/1514:30大東大東海大三郷無観
11/2111:30大東大日本大秩父宮有料
12/511:30大東大流経大秩父宮有料

シーズン序盤で拓大、日大に敗れ、最終的に4位で大学選手権出場を逃した昨季の大東大

フロントロー3人含む主力6人が卒業したフォワードは世代交代が急務ながらも、SH南昂伸主将(御所実)、SO高本海斗選手(大阪桐蔭)らを中心としたバックスはタレント揃い。

さらに4名の高校代表クラスを擁する新入生も加入し、充実の布陣でシーズンを迎えることになります。

2017年以来のリーグ制覇を目指す大東大にとっては、中盤までの4試合を何としても全勝で乗り切り、上位勢と激突する終盤戦へ挑みたいところでしょう。

<2020年戦力予想↓>

(最新)【戦力予想2020】関東リーグ戦1部 大東文化大学 ~FW編~

(最新)【戦力予想2020】関東リーグ戦1部 大東文化大学 ~BK編~

 

専修大学

10/413:00専修大大東大熊谷B無観
10/1113:00専修大流経大流経G無観
10/1711:30専修大日本大江戸川有料
10/3114:00専修大東海大秩父宮有料
11/1413:00専修大関東学大三郷無観
11/2214:00専修大中央大江戸川有料
12/514:00専修大法政大熊谷B無観

23年ぶりにリーグ3勝を挙げ、1部昇格2年目で5位へと躍進を果たした専修大

2年連続で法政を下し、上位校とも競った試合を展開するなど、村田亙監督の標榜する『フレンチスタイル』は専修のチームカラーとして浸透しつつあります。

開幕戦の相手は、同じく昨季開幕節で対戦し26-33と肉薄した大東大。

その後も前年度1位~4位までの上位校との戦いが続きますが、ここを2勝2敗で乗り切ることが出来れば、上位進出への道も見えてきそうです。

法政大学

10/413:00法政大流経大流経G無観
10/1111:00法政大大東大流経G無観
10/1714:00法政大東海大江戸川有料
10/3111:30法政大日本大秩父宮有料
11/1511:30法政大中央大三郷無観
11/2211:30法政大関東学大江戸川有料
12/514:00法政大専修大熊谷B無観

昨季2勝5敗の6位と苦しんだ法政大学

特に、試合を終始有利に進めながらも、ラスト10分で逆転を許した専修大戦は痛恨のゲームでした。

リーグ随一の名門校をこの順番で紹介しなければならないことに寂しさを感じますが、今季は昨季の悔しさを経験した主力が10名残り、CTB南部翔太選手(2年・京都成章)、FB石岡玲英選手(1年・御所実)ら有望な下級生も定位置をうかがうなど戦力は充実。

過去2年間最終節で激突し、1勝1敗と五分に渡り合う流経大との開幕ゲームを制することが出来れば、一気に波に乗っていける可能性は秘めていると見ています。

帝京大でのコーチ経験を経て、今季法政へ復帰した駒井新監督がどのような手腕を振るうのか。

この点も今季の見どころの一つでしょう。

<2020年度戦力予想↓>

【戦力予想2020】関東リーグ戦 法政大学 ~FW編~

【戦力予想2020】関東リーグ戦 法政大学 ~BK編~

中央大学

10/413:00中央大日本大日大G無観
10/1113:00中央大東海大東海G無観
10/1713:00中央大大東大三郷無観
11/314:00中央大流経大駒沢有料
11/1511:30中央大法政大三郷無観
11/2214:00中央大専修大江戸川有料
12/511:30中央大関東学大熊谷B無観

リーグ最下位からの巻き返しを図る中央大学

元・U20日本代表監督の遠藤哲氏をヘッドコーチへ招聘した昨季は、改革へ着手しながらもなかなか勝ち星に繋げられないもどかしさを感じましたが、ひたむきなプレーで勝ちきった立正大との入替戦は、今季への可能性を大いに感じさせてくれるものでした。

『選手権』を目標に上位進出を目指す今季。

たとえ上位勢であっても、昨年と同じ感覚で臨むと痛い目に遭いそうな雰囲気を感じます。

関東学院大学

10/413:00関東学大東海大東海G無観
10/1013:00関東学大日本大関学G無観
10/1813:00関東学大流経大三郷無観
11/311:30関東学大大東大駒沢有料
11/1413:00関東学大専修大三郷無観
11/2211:30関東学大法政大江戸川有料
12/511:30関東学大中央大熊谷B無観

下馬評では不利と見られていた拓殖大との入替戦を制し、見事1部復帰を果たした関東学院大

シーズン開幕戦の相手は王者・東海大、その後も前年度上位校との対戦が続き、昇格1年目は厳しい日程での戦いを余儀なくされることになります。

ただ、今や選手層の面では強豪校に対して見劣りするとはいえ、カントーの真骨頂はやはり激しいブレイクダウンの攻防。

攻守でガツガツと身体を当て続け、フィジカルバトルを制する姿を披露することができれば、勝機は自ずと見えてきます。

3年ぶりに迎える1部の舞台でファンが期待するのは、かつてリーグを席巻した強い”カントー”の姿。

『カントー旋風』再び。

リーグ戦の盛り上がりには、このチームの躍動と突き上げが必要不可欠です。

<2020年戦力予想↓>

(最新)【戦力予想2020】関東リーグ戦 関東学院大学~FW編~

(最新)【戦力予想2020】関東リーグ戦 関東学院大学~BK編~

順位決定ルール

リーグ戦の順位決定ルールは例年通り勝点制が採用されます。

勝点の詳細は以下の通り。

・勝ち:4点

・引分:2点

・負け:0点

・7点差以内の負け:1点

・勝敗に関係なく4トライ以上獲得:1点

※勝点が同数の場合

(1)直接対決で勝点が多いチーム

(2)全試合を通じて得失点差が多いチーム

(3)全試合を通じてトライ数と失トライ数の差が大きいチーム

(4)全試合を通じて得点が多いチーム

(5)全試合を通じてトライ数が多いチーム

(6)抽選の順で順位を決める。

観戦ルール

また今年は、コロナ感染防止対策のため以下のお願いとルールが定められています。

●会場内外、社会的距離(できるだけ2m、最低1m)を確保することはもとより、大声での発声や声援、密集等の感染リスクのある行動を回避してください。

●会場ではマスクを着用してください。熱中症対策でマスクを外す場合は、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)の確保、咳エチケットに十分配慮ください。

●会場でのマスクの配布はございませんので、各自ご準備ください。

●手洗い、手指消毒をこまめに行うようにしてください。

●観戦時は、座席から移動することを禁止とします(間隔を空けずに隣に座る、スタンド 前方へ移動して選手に声をかける等)

●会場ではお連れ様であっても、社会的距離(できるだけ2m、最低1m)が確保された指定のお座席にて観戦ください。自由席エリアでも社会的距離(できるだけ2m、最低1m)を保って観戦ください。

(関東協会HPより抜粋)

それ以外にも

・無観客試合のルールが守られない場合は試合自体の中止も視野。

・応援は原則拍手で。

・観戦終了後も座席番号が確認できるようチケットの半券やデータを最低14日間保管。

・観戦時、体調不良、怪我などの場合の処置はご自身で。(救護エリアへのお通しは可能)

など細かいガイドラインもあります。

詳しくはこちら↓をご覧下さい。

観戦者もルールをしっかりと遵守し、主役である選手達へ迷惑をかけない行動を心がけたいですね。

<2020リーグ出場メンバーとレビュー↓>

【結果速報&順位表】大学ラグビー2020 関東リーグ戦1部

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